おいでなすったー

テーマとか宣言すると一夜坊主で終わることがわかったので、そういうのやめて、書き散らかしていきます

遅刻魔 vs 遅刻するな魔 vs キングギドラ

アラフォー言語中枢で書きましたがキングギドラは出てきません。

Twitterで遅刻しちゃう人の言い分と他人の遅刻が迷惑な人の言い分がバズってましたが、まあ一般常識的に正しいとされるのは時間は守る立場なので、そっちのほうが声が大きく見えますね。

わたくし個人は、互いに柔軟に予定をズラしても他の仕事を進めるなどして被害がない同士の付き合いがラク&一度決めた時刻に固執してそこに間に合わせるためにコストを払うのは非効率的だと思うタイプです。こういうのは前提が異なる同士で待ち合わせると時間通りに動く方が一方的に損をするから、事前に擦り合わせろよって話になるわけですけど。

この話題の派生として、Twitterだと「しごと論」として時間・納期を守ることの重要性・価値を説くものをよく見かけるんですが、個人的に見えている景色と少し異なるので書いてみようと思いました。

いや、時間は守らないより守った方がいいですよ。価値判断の軸がそこだけならば。

知り合い or 知り合いではないがTwitterで窺い知れる請け負い仕事の人、特に物書きとかで有益な仕事をする人は、わりと締め切り守ってないと思うんです。

「なんでこの体たらくなのに我々に次の依頼をしてくれるのか?」という議論をしたことすらあるんですけど、『新しいやつを探すことのコストもあるだろうが、それにも関係する要素として、つつがなく予定通りに進行することより、成果物の水準が高いことのほうが比較的希少なのではないか。だって勤勉に予定通り進行するのがうまい人ならサラリーマンにいっぱいいるし。』みたいな話をしました。

わたくし自身、自在に指示して動いてもらえる従業員ではない外注先として、何が提供できる価値なのかを考えたとき、「期限内に確実にやれることしか引き受けない人には、新しいことや難しいことは解決できない」という課題を越えられる存在としての自分を意識して売ってきました。他の人たち・他社が、ふんわりしていて出来ない、やったことないからできないという課題を、試行錯誤してダメだったら締め切りを動かすこと含みで、情報科学を大学院までやって頭でっかちなのを活かして比較的成功裏に何とかする、というところで、代金を払っていただいてきたわけです。これは少なくとも個人事業で一人でやっているときには、正解の一例であったと考えています。

いまわたくしが「納期なんか守らなくていいんだよ」とか言ったらガチギレする人が複数いるのでフォローしとくんですけど、わたくし個人は、会社を作って、会社と家計が一定ペースで喰う燃費が大きくなり、関わらせていただく案件・状況が多くなった現在だと、期日までに予定したことが進行することこそが重要という場面も増えていて、最近は対象の性質によって、予定通りに落着するように押さえるところは押さえないといけない応用編になってきています。やや燃えています。難しいですね。

会社を回すとなるとやはり予定通りに進行することに価値があるというのをやらないといけない場面が増えてきたなあ、と思うんですけど、仕事というものそのものには、(1) 予定通りに進行することが重要なものもあれば、(2) 期日は絶対だがどこまでできるか不透明なのでそれなりに着地させるものもあり、また、(3) 理屈ではできそうだけど前例がないので試行錯誤的に実現し、スケジュールは調節していい(ただし決裁権者を説得してください)みたいなものもあるわけです。この世の全ての仕事を引き受けるわけではない個人が得意分野と定めるのはどの辺がオイシイのかといえば、わたくしは (2) とか (3) のほうが価値を稼ぎやすいんじゃない?って気がするんですよね。向き不向きなのかもしれませんが。

 

わたくしの個別の遅延に際し、決してそのような意図はございません。