おいでなすったー

テーマとか宣言すると一夜坊主で終わることがわかったので、そういうのやめて、書き散らかしていきます

私のお墓はハッシュタグにして下さい

人生で一番医療費がかかるのは死ぬ直前であるとか、や、高額療養費は社会保険の制度ですよとかいった話をしていました。

私は余分なものを持たないのだという文脈で「葬儀は30万円あればできるとわかったから、それだけ貯めておく」という発言が出てきたのだけど、そういう方向で考えても「自分の葬儀のための費用」という発想が残るというのは、厄介なことなんだな。

NHKスペシャルの「老後破産」に、年金収入からいえば生活保護を受けられるべきなのに、「預金をなくさないと保護が受けられない」×「配偶者の葬儀のための100万円を大事にとっておいている」という貧困生活を送る人というのが出てくる。

葬儀とか墓とか、人生の出口を意識すると定番の悩みらしい。知人のWっしーも保険営業員に転職した直後に、医療保険の死亡保険金について言っていました。

「100万円でもお葬式代くらいにはなりますし」
「なるほど。そういうのやっぱ研修とかで習うんすか」

 わたくしとわたくしの母などはそういうことに対する考え方が共通していて、「なんかその辺に撒いといてくれればいいから」みたいな感じなんだけど(ただしその辺に撒くのは規制が厳しいらしい)、残された人の負担になるんじゃねーか、という視点では、それでも囚われざるを得ないのが葬祭費だ。わたくしがひとり「故人は限りなく簡素に済ませることを望んでおりましたので」と主張したとして、周囲がそれを許すかどうかわからない。

具体的な指図まで残しでもしないと、思うように弔って、もしくは弔わないでもらうことは難しいのではないか。そういう意味で、どっかの経営者で自分で生前葬のお別れ会やった人がいたけどあれはお見事だった。

しかし、物理墓で親類や社会に負担をかけたくないというのを生前に何とかするのは、より難しそうだ。なんか超高温とかで遺体の100.0%を速やかに母なる地球の大気その他に返すような感じでお願いしたいんだけど、自分で手配すると生前葬じゃなくなってしまう。

死んだらク○ネコヤマトが集荷に来てくれるみたいなの出来ないだろうか。悪い事ばかりして死ぬと代わりに火車が集荷にきます。

墓であるが、物理墓はいらないのでハッシュタグで論理墓にしてほしい。「#RIP小林」とかに決めといて、なんかひとこと書いといてくれれば、こっちでエゴサーチするんで。